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【神無月は各地の神社が空っぽになる? 】

神様は留守にならない

「神無月」と呼ばれる旧暦の10月は、全国の神々が出雲大社に集まると言われています。

では、神様が留守の間、各地の神社は誰が守るのでしょうか。

一説では、出雲に行かず留守を守る「留守神」がいると言われています。留守神として知られるのは、屋敷を守る荒神、恵比寿神、大黒様など。こうした神様が、神社が空っぽにならないように見守ってくれているというわけです。

また、「そもそも神様は留守にならない」という考え方もあります。

同じ神様が複数の神社で祀られているように、神という存在は物質的にその場所にいるわけではないので、出雲に行っているからといって留守になるわけではないという解釈です。

いずれにせよ、神無月だからといって神社が空っぽになるわけではありません。神様へのご挨拶や感謝、報告があれば、いつでも神社を参拝して大丈夫です。

神無月は「神がない」ではなく「神の月」

神無月は、神が「無=ない」と書くことから神様がいなくなると言われますが、「無」は連体助詞の「の」にあたることから、「神無月=神の月」という考えもあります。

確かに、旧暦の6月を指す「水無月」も水が無いと書きますが、水がなくなるわけではありません。むしろ、田んぼに水をひく月だから、「水の月=水無月」と言われています。

そう考えれば旧暦の10月は、「神の月」として神社を参拝するのにぴったりの月とも言えそう。

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どうせ神様がいないから…なんて思わず、ぜひご挨拶に行ってくださいね。

神様はどこにいても、手を合わせに来た人を温かく見守ってくれるはずですよ。

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堀田 尚宏(Hotta Naohiro)
八幡神社(岐阜県養老町)の神職さん。
2004年に阿智神社(岡山県倉敷市)に奉職以来、20年にわたり神職を務める。
日本国外で最古の歴史を持つハワイ島の『ヒロ大神宮』の7代目宮司。現在は神職と兼任して、実家が経営する業務用串カツメーカー『オグラフーヅ』の専務も務める二刀流。

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■谷口松雄堂ブログ編集担当より
神と紙にまつわるお話を、神職の方にお話いただけました。神社やお寺に参拝へ行くときに、知っておくとより楽しいお話をシリーズでお伝えします。

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