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【 人形(ひとがた)を使ったお祓い vol.1】

「祓え」という儀式

6月になると、全国の神社で「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」という儀式が行われます。

夏越の大祓とは、半年間の罪や穢(けが)れを祓う神事のこと。

神社によっては茅の輪や、人の形に切り抜いた紙「人形(ひとがた)」が置かれているところもありますね。

この人形(ひとがた)は、自分の罪や穢れの身代わりになってくれるもの。人形(ひとがた)で体を撫でて、そこに罪や穢れを移してから、海や川に流して身を清めます。

こうした「祓え」という儀式が生まれた背景には、「人は何度でもやり直せる」という神道の教えがあります。

神道では、罪や穢れがあったとしても、お清めをきちんとすれば、それらを取り除くことができると考えられています。

人は誰だって失敗することがあるし、過ちを犯してしまうこともある。また、知らず知らずのうちに誰かを傷つけてしまうことだってあるでしょう。そうして、罪や穢れを背負ってしまった人でも、やり直しを許してくれるのが神道。

そのやり直しの儀式の一つが、人形(ひとがた)によるお祓いなのです。

神道は、人はみんな平等という考えなので、たとえば死後についても、天国や地獄という概念がありません。

いいことをしたら天国、悪いことをしたら地獄、ということはなく、
この世を去った人はみんな同じ世界に旅立ちます。

そして、生きている間に犯してしまった過ちはお祓いでリセットして、清らかな心で人生を再スタートさせるのです。

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6月と12月に行われる大祓の儀式は、いわば年に2回の穢れ(けがれ)の大掃除。

ぜひお近くの神社に足を運んで、

すっきりとした気持ちで次の半年間をスタートさせてくださいね。

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堀田 尚宏(Hotta Naohiro)
八幡神社(岐阜県養老町)の神職さん。
2004年に阿智神社(岡山県倉敷市)に奉職以来、20年にわたり神職を務める。
日本国外で最古の歴史を持つハワイ島の『ヒロ大神宮』の7代目宮司。現在は神職と兼任して、実家が経営する業務用串カツメーカー『オグラフーヅ』の専務も務める二刀流。

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■谷口松雄堂ブログ編集担当より
神と紙にまつわるお話を、神職の方にお話いただけました。神社やお寺に参拝へ行くときに、知っておくとより楽しいお話をシリーズでお伝えします。

御朱印帳
【第一回】平清盛も御朱印をもらっていた !?
【第二回】御朱印帳の紙は真っ白と茶色のどちらが正解?
【第三回】神社とお寺で御朱印帳は分けるべき?

「かみ」の雑学
【第一回】 髪、噛み、紙...、神さまと「かみ」の深い関係
【第二回】 紙垂のギザギザに込められた想い

人形(ひとがた)を使ったお祓い
【第一回】大祓(おおはらえ)は、罪や穢れの大掃除
【第二回】人形(ひとがた)のお祓いは「もったいない」から今の姿になった?

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