g/㎡→→→ 1㎡あたりの紙の重さ=(坪量という)
kgは→→→ 一定寸法の紙を1,000枚重ねた時の重さ
=(連量という)
※連は一定寸法の紙1,000枚を表す単位=1連
紙の厚みの単位 誰か教えて!
これは紙を扱う仕事をする者が最初にぶち当たる壁ではないでしょうか。
少なくとも私はなかなかイメージを掴めませんでした。。
紙の厚みは重さの単位のg/㎡(グラム平米)やkg(キログラム)で表され、
数字が小さいほど薄く、大きいほど厚い紙です。
入社前は、コピー用紙は普通の紙、トレーシングペーパーは薄い紙、
ポストカードはちょっと厚めの紙程度の認識でなんの支障もなかったので
紙の厚みを重さの単位で細かく表すことは新鮮で、
「これが業界用語か……かっこよ」と思ったものです。
81.4g/㎡の紙の場合、<70kg>と<48.5kg>は同じ厚みです
坪量(g/㎡)は同種類で同じ厚みの紙ならサイズが違っても変わりませんが、
連量(kg)はサイズが違えば表示(数字)が変わります。
画像の788×1091mm(4/6判 しろくばん)と636×939mm(菊判 きくばん)で見てみましょう。
坪量(g/㎡)は同じでも、紙の寸法が違うと、1,000枚の場合、4/6判が重いですよね。
なので連量(kg)は大きいサイズの方が大きい数字になります。
【見積もり依頼に重要POINT】
連量(kg)だけ伝えて、見積もりと良く聞きますが、紙の寸法は何ですか?というのがこちらの質問になります。
・◯判 <◯kg> の紙
もしくは
・◯g/㎡ の紙 という聞き方が正しいですね。
「ここ、もう一度 ゆっくり (何度でも)読み直しましょう・・・」
紙の価格はややこしい
紙の厚みが重量の単位で表されることに関してひとつ厄介なことがありまして、
それは問屋さんによっては価格がキロ単価(1kgあたりの価格)であることです。
(ところによっては平方メートル単価の場合もあるらしい。。)
例えば、厚み70kgでキロ単価345円の紙なら、1枚あたりは24.15円です。
〈計算式〉
345(円)×70(kg)=24,150
24,150÷1,000(枚)= 24.15円/1枚
あまり紙の価格を把握できていない時は、キロ単価と1枚当たりの単価の見分けが付かず
キロ単価で商品の原価計算して、めちゃ高い見積もりを出してしまい、
「これキロ単価ちゃう?」と指摘されて恥ずかしくなるのはあるあるです。
紙の厚みが必要になる主な場面
※私の場合
- 紙を問屋さんから購入する時
間違えずに紙を注文するために厚みも含め紙の詳細を明記することが必要です。 - 打ち合わせする時
紙の厚みによっては加工が難しい場合があるので、どんな紙を使いたいか伝えることが必要です。
確認時に「53g/㎡の和紙で…」などと伝えたらイメージを共有することができてスムーズに進めることができます。 - 印刷する時
印刷会社に発注する際は、使用する紙の詳細を明記することが必要です。
また弊社のオンデマンド印刷機(小型で高性能)は使用する際は、紙の厚みを指定し設定することが必要です。
その指定がg/㎡で限定されているので、厚みをkgで控えている場合は計算してg/㎡を出さないといけません。
0.09mmって言われても……
調べてみると、mmやµm(マイクロメートル※1µmは0.001mm)で表される場合もあるようです。
でも紙ってそもそも薄いものだし絶対小数点つくでしょ、と思ったら案の定。
例えば64g/㎡(例:一般的なコピー用紙)なら0.09mm、81.4g/㎡(例:冊子の本文)なら0.1mmだそうです。
えっと……0.09mmと0.1mmって、管理するの難しくないですか・・・
特に和紙の場合、測る位置によって、0コンマ以下の数字はめちゃめちゃ不安定です。
そしてその不安定が、それだけ凸凹としていて風合いが出ているということです。
実は紙の厚みをkg、g/㎡単位で表すことは理にかなっていると思います。