おはこんばんにちは!!事務の桃子です!
すっかり冬に突入してしまいました。底冷えの京都です。
お待たせしました!製紙所工場見学の後編記事、
前編は材料を用意する段階のお話でしたが、後編は紙を漉いていく過程です。
おはこんばんにちは!!事務の桃子です!
すっかり冬に突入してしまいました。底冷えの京都です。
お待たせしました!製紙所工場見学の後編記事、
前編は材料を用意する段階のお話でしたが、後編は紙を漉いていく過程です。
【前編の材料を用意したところからの続き】
ここからは抄紙(しょうし)機を使って、紙を漉いていく段階に入っていきます!
抄紙とは、いわゆる紙をすくことを指します。
抄造(しょうぞう)ともいいます。
紙料(パルプ液)が、エンドレス加工した金網(ワイヤー)の上に流します。
機械が小刻みに揺れることで均一に広がっていきます。
そして裏面より吸うような感じで脱水!!これにより紙の層を形成します。
この際「のり」の働きにより、繊維が均一に分散されます。
先程形成された紙はここではまだ湿っている状態、脱水・乾燥させていきます。
脱水方法・・・湿った紙を上下2本のロールで挟み、余分な水分を搾り取ります。
乾燥方法・・・内部が高温高圧の蒸気で満たされた鉄製のロールに脱水した紙の表面を押し付け、回転させながら乾燥させます。
乾燥が済んだ紙は巻き取られ、ロール状になります。
その紙をまた別のロールに巻いていく過程で、特殊な検出器にかけ、ゴミなどの異物やピンホール(小さな穴)がないかどうか検査をします。
機械に不良の判断を設定していて、使えないと判断された個所にはマーキング。
検出作業が終わり次第、紙管および鉄管に紙を巻き取っていきます。
よくメディアなどで見る手漉きの製法とは違って、機械漉きの量産される和紙は、初めはロールの状態なんです。
巻き取った紙を任意の大きさへカットし、平判にしていきます。
主に、4/6判や菊判に化粧裁ち。
4/6判や菊判?という方に、とても詳しいページを見つけましたのでご案内。
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kinko'sさん 「A列やB列、四六判に菊判、ハトロン判など、紙のサイズの由来や概要」
https://www.kinkos.co.jp/column/paper-size-from-and-overview-of/
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指定された寸法に合わせて断裁すること。仕上げ裁ちともいいます。
化粧断ちのあとは所定の枚数ごとにします。
★所定の枚数で包装された状態を 1束(いっそく)と呼び、紙の痛み防止や再利用しにくくなることから、紙のメーカーからは束単位で動かすことがほとんどです。紙厚や、大きさ、重量にもよりますが、100、200、250、500枚/1束 と種類によって様々です。
主に印刷をするときのトラブルなのですが、印刷機に紙を送るときに重送、シワがよる、などということが起こります。たいていこの場合は、調湿不足によるものだったりします。
メーカーの土地から別の土地へ移動したとき、季節によって、天候、などの自然現象の影響で、見た目は変わらないのに機嫌を損ねたように扱いづらくなります。
和紙の場合は特に・・・
【解決方法として】
・紙を出してその土地の湿度に馴染むまで放置
・うねりがきつい場合は、メーカーで調湿しなおしてもらったものを再度送ってもらう
紙も人も、優しく接しましょうね。
こんなにも手間暇かけてやっと紙ができるんですね!
知らなかったことが多かったです!!!
紙を白く見せるためにわざと紫色の塗料を入れたり・・・異常のある紙をちゃんと検出して抜いたり・・・
こうして私たちの手元に奉書紙がやってきてくれる・・・
そう思うとより一層愛しく思えてきました。
気軽に~とはいかないかもしれませんが、皆さんもいろんな工場見学に行ってみてください!
そして是非私に感想を教えてください!
それでは、また!
桃子