どうも!わりとニッチな商品を開発している企画Ossaaaです。
ロングヒット商品、1度使うと便利さに気づきリピートをしたくなる商品。
秘密は????
谷口松雄堂の色紙ファイル、ちょっとした工夫が収納のしやすさUPで、
これをずっと使い続ける方もいらっしゃるとか・・・
色紙の収納って箱よりもファイルをおすすめしたい!
でも色紙箱ってのがあるくらい、今も箱収納してる人もいます。
箱で収納も情緒あって、棚に置いてあったりすると、書画を愉しんでいる方かしら・・・
って印象を持ちます。
以前は谷口松雄堂でも取り扱いがあったのですが、今は取扱をやめてしまいした。
理由は単純、(売れなくなって><)
とても綺麗な友禅紙を使った箱でした。
はがき用とA4サイズ用は今もあります!
箱の宣伝はこれくらいにして、
地味に人気のあるファイル式の色紙収納。
記憶をかなり辿っていかないといけないのですが、開発の流れを書きたいと思います。
(記憶をたどる1)ファイル形式が便利なはず!でも増えるととんでもないことに・・・
この商品2005年くらいに発売開始したので、正直細かい部分まで覚えていないのですが、
記憶にあるのは、手元の青いファイルで1つのポケットに2枚づつ入れてと試したところ
まぁまぁ想像通りな状態になりまして
↓ 写真は再現 ↓
この物理的に扇状になってしまう状態を回避するには?!
"A"の接地部分を離すことで、表紙も開きっぱなしでなく自然と閉じる。
離すということは、ポケット幅を大きくする、ということはファイルも大きくなってしまう。
色紙を大切に保管できてあまり場所を取らないようにするにはなど、さてどう解決しようか…
(記憶をたどる2)台紙入れればいいんじゃない?
・色紙を入れる部分と、綴じる穴の部分を離す方がいい
・綴じる部分もポケットにして、台紙を入れれば強度増す?
試作を重ね、今となっては結果どうなったかしか書けませんが、
つまり、綴じる部分とポケットには熱圧着で仕切りを入れ、
厚みのある台紙を入れることで、スッキリとまとまることがわかりました。
これだと、色紙を傷めることもないし、広がらずに収納できる。袋の部分は解決です。
(記憶をたどる3)オーよりディーです。逆じゃないか?
オーよりディーの方がいいんです。何が?
リングの形です。
台紙の入ったクリアファイルを収納していくのに
O型リングより、D型リングでしょ!!というわけです。
でもでも、通常Dの垂直部分にファイルなのですが、
当社のファイルは『逆向き』についています。
?なぜ?
・収納力を上げたい、O型だと金具が大きくなる。
・Dの方がいい。でもカーブ側を背表紙につけると、紙製の表紙なので背表紙に当たる。(凹みと傷を避けるため)
?そもそもプラスチックファイルにすればいいんじゃないの?
・ファイルをプラスチック製にすると、大量のロットを抱えなくてはなりません。
色紙自体の需要は減っているので、大きなロットを抱えることはできない。
・でも色紙を収納したい人のために、必要である。
・紙製だと、手加工なので、必要数+多少の在庫で済む。
・何より紙製だと見た目が柔らかく、インテリアの一部にもなる。
・と言いうか、和紙雑貨メーカーなのでそこは紙でしょの"こ・だ・わ・り"
↑といったことで、これらの問題を解決するのに、金具メーカーも驚く逆つけの紙製ファイルとなったのです。
他、開発時に色々考えた点
・PP袋を綴じた時、ファイルからはみ出ないか。←これは当然
・PP袋は、破けにくい厚み、2枚は入る、大きすぎないような寸法。
・包装は、コスト高の原因にならないよう、簡単な紙製留箱。
・自由に貼って使える標題を付けたい。
多分もっとあったけどなぁ、思い出せたのはこれくらい(>人<;)
そんなこんなで、ファイルがめくりやすく、大きくなりすぎずのファイルが完成しました。(企画でも使っていますヨ!)
(オマケ)押し絵のような厚みのある色紙は何枚がベスト?
厚みにもよりますが、当社の押し絵は割とぷっくりさんなので、
標準装着分8枚に押し絵色紙を入れると、表紙が跳ね上がってしまいました。
多分、6、7枚くらいがベストです。