夏の終わり
「五山の送り火」が終わると秋の訪れを感じると言いますが
日中はまだまだ暑い日が続いています。
とはいえ赤トンボが飛んでいたり確実に季節が移り変わろうとしています。
夏の終わりって何故こんなに、もの寂しい気持ちになるのでしょう。
幼い頃もお盆が過ぎると、夏休みが終わってしまうという
寂しさでいっぱいだったことも思い出し、ついついノスタルジックになります。
さて、毎年恒例ですが6月に発表した2018年の干支『戌(いぬ)』の押し絵が
今月下旬にようやく発売になります
押し絵を貼っている色紙や屏風もパールの光沢感があり華やかです。
ちりめん生地は角度によって金彩模様が現われます。
ご自身で作ってみたい方には手作りキットもあります。
ウレタン付き型紙は型抜き済みなので面倒なカットが不要!
そして押し絵の基本的な作り方の動画が見れるようになりました!
毎年、干支について資料画像など検索していると色んな発見がありますが
中でも「おかげ犬」というのをよく目にしました。
「おかげ犬」とは江戸時代、病気などで伊勢参りに行けない主人の代わりに
伊勢神宮にご利益をもらいにお参りした犬のことを言います。
首にしめ縄などお金を入れた袋が付けられたおかげ犬が来ると
おかげ参りの道中にいる人々はエサを与えたり宿泊させてあげたり
大切にお世話をしたそうです
賢い犬は主人のため、伊勢神宮を目指しそして、お参りをして無事に帰宅。
首には、お参りの証としてお札がついているという奇跡のようなお話です
歌川広重の浮世絵「伊勢参宮 宮川の渡し」におかげ犬がいました。
おかげ犬の世話をした人々が持っていた思いやりや慈しみの心は
いつの時代になっても忘れたくないものですね。
河原町子